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Busy

面接技法の一つに、「過去について尋ねる」というものがあります。普段やっていることや、その人の考え方について尋ねても、あまり人物はよくわからない、と経験的に知っているからです。

実は人事の人たちも、人物評価については常に迷っています。しょっちゅう失敗しているからです。人事面接で「OK」「A評価」とした人が、半年後には能力不足で足手まといになっていたり、職場にとけ込めず辞めてしまったりということが時々あります。入社した人の2~3割が「採用の失敗」とされて、自分の能力に自信喪失する人事担当もいます。

要は「騙されてしまった」わけですが、その原因が「考え方」「姿勢」「普段の仕事」など「今」についての質問したためだとされています。過去から将来が読めるという仮説に立って、昔のことを尋ねるわけです。

今までで一番忙しかった一日について説明してください

【過去について尋ねる】

「今までで一番忙しかった一日について、どのような一日であったのか時系列に従って説明してください」「今まで経験した一番の失敗はどんなことだったか、どのように対応したのか説明してください」

過去についての質問は、答えに嘘を作りにくいため、真の人物像を見極めやすいと考えられています。個別の事例について知りたいのではなく、過去の行動パターンから将来の行動を推定するためになされます。「忙しい一日」の質問は馬力や采配力を、「失敗」はストレス耐性などを見ようとしたものです。

例え失敗例を尋ねられたとしても、「失敗はありません」などと隠してはいけません。その場合「ストレス耐性については不明」という評価をされてしまいます。相手はアラを探そうとして質問しているのではなく、良い面を引き出そうとしています。例え恥ずかしい失敗事例であっても、対応内容次第では「評価」されます。

【昔のことは覚えていない】

「もう忘れてしまいました」という答えも悪くはありませんが、面接の前に自分を振り返っていれば思い出せるはずです。過去の出来事一つ一つを思い出して吟味しなければ、良い職務経歴書は作れません。当然、面接の前に自分の歴史について充分検討していなければなりません。

あらゆる質問も、きちんと自分史を確立していれば、答えが容易なものです。過去について聞かれようが、未来について夢を語れと言われようが、恐るべき質問はなくなります。